Excelで「特定のキーワードを含むデータだけを合計したい」「該当するセルを自動で色付けして視覚的に分かりやすくしたい」と思ったことはありませんか?
今回は、検索用のセルにキーワードを入力するだけで、該当するお酒の「合計本数」を自動集計し、対象のセルを「自動で黄色くハイライト」する動的なシートの作り方を分かりやすく解説します!
今回作成するExcelシートの完成イメージ
例えば、以下のようなお酒の在庫リストがあるとします。
- 「純米大吟醸」「純米吟醸」「特別純米」などの銘柄と、それぞれの在庫数
- 検索セルに「純米」と入力すると、自動的に表示が「純米を含む」に切り替わる
- リスト内の「純米」を含むセル(純米大吟醸など)が自動で黄色く色付けされる
- 合計欄に「純米」を含むお酒の合計在庫数(例:10本)が瞬時に表示される
検索セルを「焼酎」や「銀醸」に変えれば、合計本数と色付け位置もリアルタイムに切り替わります。
【ステップ1】検索セルに「〜を含む」と自動表示させる設定(ユーザー定義)
まずは、キーワードを入力した際に自動で「〇〇を含む」というわかりやすい表示に切り替わるように、セルの書式設定を行います。
- キーワードを入力するセル(例:
H3)を左クリックして選択します。 - 右クリックして「セルの書式設定」を開き、「ユーザー定義」を選択します。
- 「種類」の入力欄にある文字を一旦すべて消去します。
- 半角で
@(アットマーク)を打ち、その後に続けてダブルクォーテーションで囲んで"を含む"と入力します。@ "を含む" - 「OK」をクリックして設定を完了します。
これで、セルに「純米」と入力してエンターキーを押すだけで、見た目は「純米を含む」に自動で変わります(セルの中身自体は「純米」という文字だけの状態が維持されます)。
【ステップ2】SUMIF関数とワイルドカードで部分一致(含む)の合計を出す
次に、入力したキーワードを「含む」データの数値を合計するSUMIF関数を設定します。ここで重要なのが、部分一致を表現するワイルドカード(アスタリスク *)の使い方です。
合計を出したいセルに入力する数式:
=SUMIF(お酒の名前の範囲, "*" & 検索セル & "*", 在庫数の範囲)
具体的な設定手順:
- 合計値を表示させたいセルを選択し、
=SUMIF(と入力します。 - 範囲:お酒の名前が並んでいるセル範囲(例:
B3:B10)をドラッグして選択し、カンマ(,)を打ちます。 - 検索条件:ここがポイントです。検索セルの前後にアスタリスクを結合するため、以下のように入力してカンマ(
,)を打ちます。"*" & H3 & "*"
※「シフト+2」でダブルクォーテーション(")、「シフト+6」でアンド(&)を入力します。 - 合計範囲:合計したい在庫数が並んでいるセル範囲(例:
C3:C10)を選択します。 - 最後に
)で括弧を閉じてエンターキーを押します。
これで「純米」を含むお酒だけの合計本数が正しく計算されるようになります。
【ステップ3】条件付き書式で該当セルを自動で黄色く色付けする(空欄対策あり)
最後に、検索したキーワードが含まれるセルを自動で黄色くハイライトする設定を行います。
検索セルが「空欄」のときは、シートが黄色だらけにならないように「何も色付けしない」というスマートな設定(AND関数とFIND関数の組み合わせ)を組み込みます。
設定手順:
- 色付けを適用したいお酒の名前のセル範囲(例:
B3:B10)をすべて選択します。 - ホームタブの「条件付き書式」を左クリックし、「新しいルール」を選択します。
- ルールの種類から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 数式の入力欄に、以下の数式を入力します。
=AND($H$3<>"", FIND($H$3, B3)>0)$H$3<>"": 検索セルが空ではない、という条件です。FIND($H$3, B3)>0: 検索セルの文字が、対象のセル(例:B3)の中に含まれているか判定します。含まれていれば1以上の文字位置(数字)が返されるため、>0と指定することで「キーワードを含む」という条件になります。- ※
B3(お酒の名前の先頭セル)を指定する際、キーボードの「F4」キーを複数回押して、列や行のドルマーク($)を外して相対参照にする必要があります。
- 数式を入力したら、「書式」ボタンを左クリックします。
- 「塗りつぶし」タブから「黄色」を選択し、「OK」をクリックします。
- ルール設定画面に戻ったら、再度「OK」を押して完了です。
これで、検索セルに文字を入力したときだけ、該当するセルが瞬時に黄色くハイライトされます!
まとめ
今回のテクニックを使えば、膨大なリストの中から特定のキーワードを含むデータだけを瞬時に見つけ出し、合計数を割り出すことができます。
- ユーザー定義でセルの見栄えを整える
- SUMIF関数と
"*" & セル & "*"で部分一致集計 - 条件付き書式(AND+FIND)で空欄を考慮しながら動的に色付け
どれも実務で非常に役立つExcelテクニックですので、ぜひ手元の在庫リストや売上管理表で試してみてください!


